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再建築不可物件の売却方法
再建築不可物件は接道義務を満たしておらず、新しい建物を建て直せないため市場価格が3~7割ほど下がるのが一般的です。しかし「売れない」わけではありません。
本ページでは売れにくい理由を整理し、価格をできるだけ下げずに売却する具体策をステップ形式で解説します。
このページで伝えたいこと
- 再建築不可の原因は接道義務(建築基準法42条)を満たしていないことがほとんど。まずは「接道状況の確認」と「測量」から始める。
- 売却ルートは大きく5つ。(1)隣地取得で接道解消/(2)隣地へ売却/(3)共同売却/(4)買取専門会社/(5)リースバック。
- 金融機関が住宅ローンを組みづらい=買主が減る。その対策として融資に協力的な地銀・信用金庫を紹介できる不動産会社選びが鍵。
- 金沢市は「狭小地」や「古い路地」が多く、再建築不可でも実需・投資需要あり。地元ネットワークの強い業者なら成約率を大きく高められる。
再建築不可物件とは
再建築不可とは、今ある建物を取り壊すと新築が建てられない土地のこと。主な原因は 接道義務 を満たしていないためです。
接道義務とは?
都市計画区域・準都市計画区域では、土地が「幅4m以上の建築基準法上の道路」に2m以上連続して接していなければならない(建築基準法42条・国土交通省告示第1551号)とあり、この2mは「間口」だけでなく、道路の中心線から敷地内部まで通路すべてが2m以上必要です。
建築基準法上の道路(代表例)
- 幅員4m以上の公道
- 1950年の法施行時すでに存在した幅員4m以上の道
- 都市計画法・区画整理法で造られた4m以上の道
- 位置指定道路(42条1項5号)
- 幅員1.8m以上4m未満で既存家屋が建っていた道(42条2項)
参照:e-Gov 建築基準法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000201
接道義務の目的
幅2mは消防車・救急車が安全に通れる最低ライン。災害時の避難経路を確保するため、厳格に求められています。
再建築不可物件が売れにくい理由
1. 建替え不可で利用範囲が限られる
新築が建てられない=投資回収や資産価値の伸びが期待しづらいため、買主が減少し価格が下がる傾向に。
2. 住宅ローンが承認されにくい
金融機関は物件を担保にしますが、再建築不可は担保評価 が低くなりがち。借入可能額が減る・金利が上がる → 購入ハードルが上がるのです。
参照:国土交通省告示第1552号:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001750229.pdf
3. 古家が老朽化している
築50年以上の木造が多く、リフォーム費用が高額になりやすい。インフラ(配管・電気)の更新も必要で総コストが膨らみます。
再建築不可物件を高く売る5つの方法
方法1:隣地を取得して接道義務をクリア
隣接地の一部を
1〜2mだけ購入する「間口買い」 が最も王道。接道が2m以上になれば「再建築可」に格上げされ、価格が跳ね上がります。
方法2:隣地所有者へ売却
隣家が敷地を広げたい・駐車場を増やしたいニーズがあれば時間も費用もかからず現金化 できます。
方法3:隣地と共同売却して一体開発
再建築不可でも、隣接2~3筆を束ねて一括売却すればデベロッパーがマンションや戸建て分譲用地として購入する可能性大。価格アップが見込めます。
方法4:買取専門会社に売却
「古家買取再販」や「狭小地専門」の業者は接道義務をセットバックや道路位置指定で解消するノウハウを持ち、スピード現金化 が可能。ただし価格は相場の6~8割が目安。
方法5:リースバックで住み続けながら売却
買主(買取業者)へ売却→家賃を払ってそのまま居住できる方式。売却代金を老後資金に充当しつつ、引っ越し負担を避けたい人におすすめです。
失敗しない売却ステップ
- 接道状況と測量図を確認(法務局・役所で取得)
- 再建築可否を建築指導課に相談(セットバックや位置指定の余地を調査)
- 複数社に訪問査定を依頼(机上査定ではリスクが読めない)
- 売却方針を決定:①隣地交渉 ②共同売却 ③業者買取
- 売買契約・引き渡し
※業者買取の場合は最短7日程度で現金化も可能
よくある質問
Q. 建築確認済みの古家を減築・増築できますか?
いいえ。再建築不可の土地では「増改築・用途変更」も原則禁止。ただしインテリア改装や耐震補強など構造を変えないリフォームは可能です。
Q. 住宅ローンはまったく組めませんか?
都市銀行は難しいですが、地元信用金庫・ノンバンクがリフォームローンや投資用ローンを組めるケースがあります。金融機関ネットワークのある不動産会社に相談しましょう。
Q. 固定資産税は安くなりますか?
建物が古く評価額が低い分、土地より税額が抑えられることは多いですが、再建築不可だから税金が特別に割り引かれる制度はありません。
まとめ:地元に強い不動産会社とタッグを
再建築不可物件でも、隣地交渉・共同売却・専門買取など適切な戦略を選べば希望に近い価格での成約は十分可能です。金沢市は狭小地や私道沿いの旧宅地が多く、再建築不可でも投資・店舗ニーズがあります。地域事情を熟知した不動産会社にまずは査定を依頼し、 ご自身のケースにあった出口戦略を一緒に検討しましょう。